第百九十二話「入学式と生徒会長」ー主人公の妹のノルンが学校の生徒会長になっていた。
しかも、ノルンを狙っている新入生達まで勝手に生えている。
長耳族の里の族長マグナフォルテの息子レイフォルト
小人族の族長ビィ・ナルの息子ミィ・ナル
どっちも学校の頂点に君臨しようと企んでいた。
だがっ!
そいつらは昨年主席卒業したリニアの舎弟!
リニアは主人公のペットだから、ペット以下の存在という事になる!
更に場には、主人公のせいでアスラ王国での政争に敗れたアスラ王国第一王子グラーヴェル・ザフィン・アスラの次男さんまでいた。
政争に敗れるという事は、没落とか、殺されるとか、そういう意味なので、主人公に恐怖するしかないダニ・・・・ ーー
「あ、アスラ王国第一王子が第二子グランネル・ザフィン・アスラです……」
「ご丁寧にどうもありがとうございます。
グランネル様も慣れぬ異国の地で大変でしょう。
生い立ちであれこれ言われるかとは思いますが、気にする事はありません。
何か不安な事があれば、生徒会の方に来てください。
生い立ちがどうであれ、魔法大学に来た以上、私たち生徒会は生徒の味方です。
どんな境遇の方でも安心して勉学に励めるよう、生徒会はサポートします」
スラスラとよどみなく。
練習でもしていたかのようなセリフの後、ノルンは優雅とも言える動作で、もう一度、礼をした。
「あ、はい」
「では、良い学園生活を……」
ノルンはしっかりと挨拶をして、その場を去っていった。
グランネル君達は、熱にうかされたような顔で、それを見送った。
第百九十三話「研究進捗」ークリフ先輩の所に主人公はいった。
クリフは子供が出来て父親をやっているリア充に成長、主人公があちこちに旅しまくりで子供の相手出来てないから可哀そうな目で見ている。
そんなクリフははオルステッドが他の皆から嫌われる呪いをどうにかしようとする研究をやっていた。
その結果、オルステッドは魔力そのものが呪われている事が判明し、一応の成果が出ていたから喜んでいる。
今までの無限ループ生活で、全く解決の目途が立たなかっただけにこれは嬉しい。
オルステッドの次週のルーぷの時に、大いに助けになる。
ザノバの方は、人形と絵本を作る作戦をスタートさせようとしているが、問題はどうやって販売ルートを得ればいいのか分からず困っていた。
とりあえず10年くらいかけて、コツコツと頑張る方針になり、問題を先延ばしにして解決☆
あとはハーレムハーレム ーー
「ねぇ、皆、見てみて!」
アイシャは嬉しそうに、二階の奥へと手招きした。
そこから出てきたのは、アイシャと同じデザインのメイド服を着た、一人の女性だ。
彼女は階段の踊り場まで移動し、クルリと一回転。
スカートの裾がふわりと持ち上がり、健康的なふくらはぎが覗いた。
そして、腰に手を当ててグラビアアイドルのようなポーズを取る。
「ニャッハー!」
猫耳メイドだ。
「お母さんのお古を縫い直して、リニアさんの服を作ってみたんだ。どう、可愛いでしょ?」
(´・ω・`)嫁が増えちゃうな
第百九十四話「家庭崩壊の兆し」ー家庭崩壊の危機。
主に奴隷メイドになったリニアのせいで、主人公の家は崩壊しそうになった。
リニアは家事できなくて失敗ばかりするわ、エリスがリニアを主人公の性欲処理に使おうとするわと、数々の騒動を起こしまくった。
このまま、メイドとして働かせると、主人公の家はおしまいよ! ーー
「ちょっとルーデウス! 何するのよ!」
後ろからエリスが追いすがってくるが、なんのその。
「エリス、勘違いしちゃいけない、俺が抱きたいのはお前だ、あんな猫はいらないんだ」
「そ、そう……? そ、それならいいけど、子供が生まれるまではダメよ?」
「ああ、もちろんさ」
この通りだ。
「ボス、開けてー! このままじゃあちしの乙女のプライドはズタズタニャ!」
扉がドンドンと叩かれる。
だが、気にすることはない。
あれはいないものだ、うん。
「ボスー、お願いニャー! もうアイシャにネチネチいびられるのは嫌なのニャー!」
そう考えていると、リニアが叫びだした。
リニアの側からもこう言うということは、やはり二人の相性は悪いのだろうか。
先日、アイシャがリニアのメイド服を縫った時は、結構相性よさそうに思えたのだが……。
「せめて妾にしてもらって、立場を上げたいのニャー!
体だけの関係でいいから、お願いニャー!
ホント! あわよくば子供ができたら第四夫人、借金も有耶無耶に出来るとか考えてニャいから!」
(´・ω・`)嫁をこれ以上増やすと、作者の負担がかかるから、まさにラスボス。
第百九十五話「起業」0リニアに借金を返済させるためにも、仕事を探してやる事にした。
このままだと、リニアに手を出して、一家離散しかねない。
でもっ!
リニアに紹介できる仕事なんてないッ(ドーン!
金貨1500枚稼げるような仕事なんてありません!
って事で悩んで主人公は、オルステッドと自分を支援してくれる組織を作り上げるためにリニアを利用する事にした。
この娘には、ゴロツキが集まってくるという価値がある。
それを生かせば、総合商社みたいな事ができるはずだ。
大勢の人間を働かせて、上納金を納めさせれば、大金も稼げる。
更に、お目付役として妹のアイシャをつけ、これで完璧に!
妹とのフラグも出来て、将来の嫁フラグだ! 0
そうだ。
集まった奴らにオルステッドの、ひいては俺の仕事の手伝いをさせればいいんだ。
考えてみれば、俺も一人はしんどいと思っていたのだ。
サポートをしてくれる組織があるのは、望ましい事なんじゃないだろうか。
サポートだけじゃない。
簡単な仕事を肩代わりして貰えば、一度に三人、四人と多くの人間を助けられる。
そして、その分だけ、未来のオルステッドが楽になる。
もちろん、ヒトガミに乗っ取られる可能性はあるから、重要な仕事は任せられない。
が、オルステッドの息が掛かっている俺が、組織を裏で操っていたなら、ヒトガミも、そううまく手出しは出来ないかもしれない。
しかし、仕事が無い時はどうしようか。
タダ飯喰らいを増やしても、あまり面白くはない。
一人一人に仕事を与えよう。
仕事……どうしようか。
やはり人材派遣的な……いや、金はオルステッドが持っているんだ。
総合商社的な形で、才能ある奴に出資して、色々やらせてみるのもいいかもしれない。
(´・ω・`)大企業を作りあげようとする元ニートでありました。
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