第十四話 いんたーみっしょん、だよです -主人公は前衛職の大会である武神祭に出場する事をシアに告げた。
主人公みたいな地雷職だと勝利するのが難しいが、シアに全力で応援されたので、主人公は前向きに出場する。 --
どうせ今日一日、シアは一緒なのだから、言おうが言うまいが結局はバレるのだが──
なんとなく気恥ずかしい。目線をそらして頬をかく俺の心持は、シアには伝わってしまっていることだろう。
しかしシアの顔はそれでも変わらない。純粋な瞳が、ただ俺を見ている。
(´・ω・`)つい、この前まではボッチだったのに、主人公はリア充だなぁ(ニヤリ
第十五話 邪気の眼が騒いでいるぜ --主人公とシアはコロシアムに来ていた。
二人ともカップルとしか思えない密着っぷりである。出会ってから一カ月も経過してないのに二人は仲が良かった。
大会には、主人公の友人であるアイク・・・・中二病で、ヒーラーっていう致命的なまでに戦闘職じゃない人まで参加している。 -
「うわあ……すごく大きい……」
隣にいるシアから、驚きで蕩けた声がじわ、と漏れ出した。
その視線の先には先ほどから見えていた、ケイリオスのコロシアム。
コロシアムの名に違わぬ円を基調としたその建築物は、大きいという形容詞を持ってしてもまだ足りぬほどに巨大だ。
……シアの言葉に良からぬ反応を示したそこの君。十階層のケンタウロスに挑んできなさい、ソロでね。俺? もちろん行ってくるよ、ソロで。
(´・ω・`)良からぬ反応をしちゃった有様だよ。 第十六話 休日なのにへヴぃだぜ --育て親であり、剣の師匠なお爺さんニシキ=イチハツの元を主人公は訪ねた。
他の前衛特化の連中に勝利できるように、戦い方を教えてもらいに来たのだ。
容赦なくボコボコにされたが得る物はある。
問題は、その帰り道に後輩に愛の告白と、結婚を前提としてお付き合いをしてくださいと申しこまれた事である --
『ニシキ=イチハツ』 人間/剣士
レーゼの育ての親である、剣士の老人。
私も昔は冒険者だったが膝に矢を受ける事もなく元気に冒険者をしている。そんな老人。
明朗快活を絵にかいたような人で、レーゼとともに暮らした地元では剣の先生として村中から好かれている。
酒ならなんでも大好きな大酒呑みである。
ちなみにレベルで言うと100の大台を超えていて、いくらワンチャンを狙おうが現在のレーゼでは傷一つつけられないだろう。
剣に人生を捧げたため、子供も妻も居ない独り身。故にレーゼを実の息子のように愛している。
ジョブは厳密にいえば剣士ではないのだが、物語の進行上彼の項には剣士と記述しておく。
(´・ω・`)主人公って、何気に環境が充実しているリア充だ。
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