【AFP=時事】(更新)イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は19日、ドイツ南部バイエルン(Bavaria)州ビュルツブルク(Wuerzburg)で列車の乗客におのやナイフで襲いかかったアフガニスタン人の少年(17)について、ISの「戦闘員」の一人だと発表した。系列メディアが報じた。
IS系通信社アマック(Amaq)は、「ドイツで刃物による襲撃を実行したのは、ISの戦闘員の一人だった」と伝えた。
さらに、シリアとイラクでISに対する攻撃を続ける米主導の有志国連合に言及し、「彼は、ISと戦っている有志国連合の国々を標的にせよという呼び掛けに応じ、この作戦を遂行した」と述べた。
ドイツで起きた攻撃についてISが犯行声明を出すのは、今回が初めてとみられる。
犯行に及んだアフガニスタン難民の少年は、家族を伴わず単身ドイツに入国し、地元の家庭に引き取られて暮らしていたという。
今回の襲撃で負傷したのは、香港(Hong
Kong)から同国を訪れていた家族4人で、うち2人は重体となっている。
当局によると、容疑者の少年は逃亡を図った際に殺害されたという。また、今回の犯行声明に先立って当局は、少年の所持品から、ISの手描きの旗が見つかったことも明らかにしている。