第百四十四話「空中城塞」ーーペルギウスに主人公達は会いに来た。
ペルギウスの部下なら、領地丸ごと転移する事件の際に、主人公を勘違いで殺害しに来た事があるので、色々と問題がある。
あと、空中要塞に魔族は入れたくないという要求で、ロキシーは置いて行かないといけない。
空中要塞の場所は雲よりも高い場所であり、王宮よりも大きかった。
山登りの概念すらない世界なので、この世界の人達には珍しい光景さん。
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第百四十五話「ペルギウスとの謁見」0『甲龍王』ペルギウス・ドーラ。
12人の強力な使い魔を従え、空中要塞の主である。
主人公は魔力がやばい化物なので警戒されまくれ、不審な行動をされたら殺されちゃう運命にある事を知った。
でも、ナナホシの協力者という事で優しい対応をなされ、母親ゼニスの病気を解決するための手がかりを得ようと思ったが、特に情報はなかった。
そして、物語序盤で起きた転移事故。
あれは主人公の魔力を越える存在でないと不可能なので、実行できる奴はこの世界に存在する訳がない。
つまり、偶然起きた事故! 0
「この者を召喚することは、この我でも不可能だ。となれば、この世界にて可能な者は、誰一人としておらぬ」
「つまり?」
「あれは、人為的なものではない。偶然起きたものだ」
やはり偶然か。
いやでも、ペルギウス以上の召喚魔術の使い手とか、いるかもしれない。
オルステッドとか。
でも、わからないと言ってる相手に可能性を言及するのは失礼に当たりそうだ。
黙っとこう。
これ以上、相手を不機嫌にさせたくない。
(´・ω・`)なんかの伏線か、ラスボスかな。
(´・ω・`)主人公の身体を操縦すりゃいいんだよ!
第百四十六話「過去と呪いと召喚と嫉妬」-召喚魔術の講義が始まった。定義とか聞いたりして、主人公達は真面目に学んでいる。
問題なのはアリエルだ。
ペルギウスの圧倒的な権威と力が欲しいので、ペルギウスが大嫌いな権力闘争の舞台へと引き摺りこもうとしている。
しかも、最悪な事にナナホシの体調が悪化し、血を吐いて倒れちゃった。
ナナホシの伝手でここまで来たから、ナナホシが死亡しちゃったりするとやばい。
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「ち、違う! ボクじゃない。ボクはやってない」
シルフィは部屋の隅まで下がっていった。
俺は無言でそれを追いかける。
彼女はどんと壁際に背中を押し付け、逃げ場がないと悟ってか、ギュっと目をつぶった。
「さっきは確かにあんなこと言ったけど、それは、ちょっとイジワルしようって思っただけで……だから、こんな……こんな事はしないよ!」
(´・ω・`)
第百四十七話「慟哭ーーナナホシが倒れた理由は『ドライン病』だった。
魔力が全くないから、他から流入してくる魔力に汚染されて死亡しちゃうのである。
解決策は、ナナホシの時間を停滞させて、その間に治療法を探すという事になった。
それ以外の事でペルギウスは協力してくれる理由がないので、主人公達で探さないといけない。
人魔大戦を起こした魔界大帝キシリカ・キシリスなら、知っている可能性がある! ー
「だって、私まだ、キスすらしたこともないのよ!
好きな人もいるのに、好きだって言えてもない!
羨ましいわよ! あなたが!
毎日楽しそうで、充実してて!
なんなのよ!
お父さんが死んだって!?
お母さんが病気で大変だって!?
だから何よ! いいじゃない!
私はこのままじゃ、お父さんの死に目にすらあえない!
私が死んでも、お母さんはそれを知ることすらできない!
会いたいよ! お父さんに! お母さんに!
覚えてる! あの日の朝の事。
お父さん、今日は早く帰ってくるって言ってた。
お母さん、今晩は秋刀魚を焼くって言ってた。
私はお父さんに、友達が来るから遅くなってもいいとか言って、
お母さんに、もう秋刀魚は飽きたって文句言って、
なんで、あんな事。
きっと、お父さんも、お母さんも、心配してる。
会いたい、帰りたい。
死にたくない。
こんな所で死にたくない……うっ……ひっく……」
(´・ω・`)努力が実らず、このまま高確率で死ぬ運命にあるのが良い感じにビクンビクン。
第百四十八話「再び魔大陸へ」-魔界大帝キシリカ・キシリスを探す事は困難を極める事が予想された。
偶然を頼るしかないが、転移であちこちの街を行き放題なので勝算はある。
とりあえずキシリカがいる可能性が高い旧キシリカ城なリカリスの町へとやってきた。 --
城の由来もしっていた。
かつて魔界大帝キシリカ・キシリスが本拠地にしていたという城で、ラプラスと魔王が戦い、半壊した城だ。
別名『旧キシリカ城』。
そして、俺にとって、少し嫌な思い出の残る町。
リカリスの町だ。
(´・ω・`)嫌な思い出か。
(´・ω・`)全く覚えてない。なんだっけ。
第百四十九話「キシリカを探して」-- ノコパラと名乗るロキシーの知り合いと出会った。
主人公も過去に知り合っており・・・・恨まれるような事をやっている。
かつて、ノコパラに罠に嵌められたから、公衆の面前でウンコを洩らさせた仕返しやった相手だ。
でも、情報収集の能力は良いので、キシリカが魔王を探していた情報が入・・・そんな事関係なく、キシリカと出会い、食事を奢ったから簡単に治療方法を知れた!
ソーカス草の葉を茶にして飲むだけで解決できる。
問題なのは草が生えている場所に、不死魔王アトーフェラトーフェがいる事だよ!
だから、主人公はキシリカに手錠をかけ、キシリカを売った。
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「ところで、どうしてキシリカ様はこんなにアトーフェ様を嫌がっておいでなのですか? 半年間も追いかけている理由も、できれば教えてもらえれば……」
「一年前、この地にて、アトーフェ様が受け取るはずだったゲクラ地方産のお酒を、キシリカ様が一人で全て飲んでしまわれたのです」
「ほう」
老兵士は、はぁ、と溜息をついた。
「アトーフェ様はそのお酒を大変楽しみにしておられたので、烈火の如くお怒りになられました。そして本国より我ら親衛隊を呼びつけて捜索を申し付けられたものの、我らは今のキシリカ様のご尊顔を知らず、似顔絵もあの通りなので、中々捕まえられなくて……」
「なるほど、わかりました」
俺は魔術でキシリカに手錠をかけた。
(´・ω・`)恩人を容易く売却しちゃったよ。
第百四十九話「不死魔王との謁見」ーー不死魔王アトーフェラトーフェは時間に超ルーズな魔王だった。
普通に一日待たされる事もあるらしく、部下を目の前で簡単に処刑しちゃっている。
しかも、褒美に・・・・10年間親衛隊に入れて鍛えまくる義務をプレゼントされちゃった!ゆんやっー!
今は友の命がかかっているので殺し合いに発展する!
キシリカを売却した結果がこの有様だよ!
負けたら人族の寿命短いのに酷い人生を歩ませられる事になる1 ーー
「魔大陸でも最高の鎧に身を包み、魔大陸でも最高の訓練を受け、魔大陸最強と名高い親衛隊に入れるのだ。名誉なことだぞ! 契約をすればオレには逆らえんが、なに、契約しなくともどうせ逆らえんのだ、むしろ嬉しかろう?」
逆らえないって……。
嬉しくない。
いやでも、今まで会った魔王の中で一番魔王っぽい物言いだ。
そういう意味では、魔王らしい人に会えて、ちょっと嬉しいけど。
(´・ω・`)酷い魔王設定だ。
第百五十一話「不死魔王との決闘」ー不死魔王アトーフェラトーフェ。
封印でもしない限り倒すの不可能。
切り札の岩砲弾は、アトフェに普通に弾かれて意味なし。
不意打ちしても間接に無理をして迎撃してくる。
親衛隊を凍らせて行動不能にしても、親衛隊は今までの長い経験があるので、幾らでも対処してきて主人公達がやばかった。
何やっても無理ゲー。
幸い、転移魔法陣の転移先を親衛隊が調査しちゃったせいで、ペルギウス・ドーラが激怒してやってきたから助かる!
ーー
「なんだ、随分と愉快な事になっているな、アトーフェラトーフェ。また油断をしたか? 油断をするのは貴様ら不死魔王の血族のお家芸だったな?」
「こいつらはお前の差し金かぁ! オレを殺すために、こんな小細工を……カールとの盟約はどうしたぁ!」
ペルギウスは笑いながらアトーフェを見下ろしている。
アトーフェは怒気だけで構成された声で、叫んでいる。
ムーアがよろよろとアトーフェに近づこうとするが、それも適わない。
この場で満足に動けるのは、ペルギウスたちと、クリフだけだった。
ペルギウスは絶好の獲物を見つけた虎のように、アトーフェを見ている。
(´・ω・`)無理ゲーな戦闘イベントって奴だった。
(´・ω・`)生きるのがだるい。
第百五十二話「空中城塞での一日」ーペルギウスのおかげでバンバン歳。
ナナホシの病気を治療する方法がわかったし、不死魔王をボコボコにできた事に満足したペルギウスから召喚術を学べるチャンスが到来する。
主人公達の人形作りの才能も認めて評価してもらったし、信用を勝ち得たのだ! ーー
「北神カールマンとの約束は、守らなくてもよかったのですか?」
「カールが禁じたのは、『殺し合い』だ。一方的に殴るのであれば、文句はあるまいて」
無抵抗の相手を、屁理屈をこねてまでぶん殴りたいとは、野蛮なことである。
だが、それだけ深い因縁もあるのだろう。
「我はお前の事を、少し誤解していたようだ、これは何か、褒美をやらねばな」
「褒美は……別に」
(´・ω・`)一気に人生勝ち組
0久しぶりにあった人神にとんでもない事を言われた。
主人公が向かわなければ、全部ハッピーエンドだったらしい。
リニアとプルセナとも結婚できる未来があった!
主人公のせいでBAD ENDだ!
ただし、ロキシーと結婚するENDは消失しちゃう!
あと、未来の老人な主人公さんがタイムスリップしてきた。
人神に言われた通りに地下室へと向かおうとする主人公さんをとめてくる。 00
「行かなかったら、君の父親はなんとかして母親を助けたし、死ぬこともなかった。そして、君は獣族の姫君を二人とも自分のモノにして、幸せに暮らしていたよ」
「冒険者ギルドで、前衛を誘うのに失敗したギースが、あの迷宮を攻略する冒険者の絶対数を増やそうと画策するのさ。その一環が、地図を格安で販売することなんだ」
……なるほど。
ギースが地図を売るのか。
確かに、パウロたちと一緒にダンジョンに入りたいと思うやつは少ないかもしれないけど、自分たちだけで攻略できると思ったら入る奴もいるかもしれないもんな。
それで、転移の迷宮の地図を買った冒険者が、仲間と共に転移迷宮に入り、ロキシーを助けると?
(´・ω・`)これはすごい勝ち組人生ルート
第百五十四話「終わりと始まり」ー50年後の未来から来た人だった。
このまま主人公が地下室に行けば、ネズミの持っていた病気がロキシーへと移り、魔石病になってしまう事を教えられた。
ロキシーが死亡しちゃうのだ!
人神は諸悪の根源でありラスボス!主人公さんを操っている悪い奴!
ついでにナナホシが死亡する未来まで教えられ、未来は真っ黒だ。
シルフィまで鬱になって戦争で戦死したりしてる。
このままエリスの問題も放置していると・・・・エリスと何度も何度も殺し合う仲に事まで教えられ、主人公の未来が大ピンチ!
アトーフェと再戦した時にエリスが主人公庇って死ぬらしい。
主人公はヒトガミと敵対しないように行動しながら、皆を救うために頑張らないといけなくなった。 ーー
「いいか、もう一度言うぞ。
俺はヒトガミが憎い。
けど、奴には勝てない。勝つ方法が無い。
俺では、ヤツのところにたどり着く術が無い。
ヒトガミの居る場所に到達するために必要なものが、俺が生きている時代には無いんだ
だから、奴とは戦うな。
あいつの目的が何かは知らないが、媚びへつらってでもいい、あいつと敵対するな。
いいように、やられるだけだ。
それなら、今の、誰も死んでいないうちに……」
老人の手が、急に力を失い、落ちた。
顎が上がり、視線が天井を向いた。
「お前がやるべき事は、三つだ。
ナナホシに相談しろ。
エリスに手紙を送れ。
ヒトガミを疑え、でも敵対はするな。以上だ」
(´・ω・`)なんて急展開。
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ルーデウスって転移時に魔力を身体に込めて転移場所を平地に選んだわけだから抵抗できてるような。
返信削除転移災害時も最初から魔力を体に込めていたら飛ばされなかったんじゃね?
間違いなくヒトガミが犯人(キリッ
削除総合的に考えるとロキシー狙いで殺しにかかってる
返信削除(´・ω・`)大正解だったね。