| 第百五十五話「日記 前編」 −−未来の主人公からアドバイスを受けたので、『ナナホシに相談しろ』
 『エリスに手紙を送れ』
 『ヒトガミを疑え、でも敵対はするな』
 を守って行動し、未来の主人公がつけた日記を読む事にした。
 
 その内容は!
 @ロキシーの病気を治すために、ミリス神聖国の大聖堂に盗みに入って、初めて人間を殺害。
 A手伝ってくれたクリフが毒に倒れて重傷、そのまま死ぬ。
 Bミリス教団を敵に回してしまって、指名手配される。
 Cロキシーは間に合わずに病気で死亡して、主人公涙目
 Dエリスがお嫁さんになりきたけど、主人公が拒否したから、エリスが敵になる。お互いに色々と致命的なくらいに勘違いしている。
 Eクリフが死亡したショックで、エリナリーゼは妊娠したまま行方不明になる。
 Fロキシー死亡したショックで、主人公はアル中の駄目男に!
 G主人公が酒に酔った勢いで娼婦を抱いてしまったから、シルフィ絶望。シルフィも行方不明になる。
 F アリエル達がクーデターしようとしたが、剣客として招かれていた水神や北帝らに返り討ちにあい、アリエル処刑。
 G上記のクーデターに、シルフィが参加していたから、死体になっている。
 H主人公は、妻を全部失くして自暴自棄になり、魔法で大量虐殺をやる。
 (´・ω・`)これは酷いBADENDルート。
 
 第百五十七話「覚悟」--主人公は2人の妻を集めて、危険がある事を知らせて注意した。
 さすがに未来の自分が情報源ですって事は言えないので、伏せるべき場所は伏せている。
 あと・・・・妻がもう1人確実に増える事を伝え、それがエリスだって事を言った。
 エリスは主人公に相応しい女になるために、剣の聖地でずーと訓練している健気な女の子なので嫁にするしかないんだよ!
 
 最大の問題点は・・・・ヒトガミが全部見ていた事。
 未来から主人公がやってきてヒトガミの企みを全部ばらしたから、とてもイライラしている。
 嘘か本当か分からないが、主人公の子孫が力を貸せば、オルステッドがヒトガミを倒す未来があるらしい。
 だから、ヒトガミは積極的に主人公さんを不幸にしまくったという事になる。
 
 ヒトガミは死にたくないから、主人公の子孫が存在しなくなるように周りをぶっ殺そうと狙ってくる気だ。
 ヒトガミに命を狙われたくないなら、オルステッドを殺すように要求されて、とっても無理ゲー。   -
 
 「龍神がいるだろう。オルステッドだ。
 あいつの最終目的は、この世界を滅ぼすことなんだ」
   そうなのか。そういう風には見えなかったが。
  「あいつは、裏で色々と動いているのさ。この世界は、僕が死ぬとバラバラになり、消滅してしまう。
 だから、オルステッドは、僕を殺そうと躍起になっているのさ」
   お前が何かしたから、オルステッドは怒ってるんじゃないのか?俺にしたのと同じように、家族を殺したとかさ。
  「前にも言ったろう? 僕は彼に接触できないんだ。だから、覚えはない」(´・ω・`)なんてクオリティが高い内容なんだろう。
 
 第百五十八話「ナナホシの仮説」00ヒトガミに命を狙われたら、100%主人公は勝てない。
 ヒトガミが居る場所に到達するのは不可能と、未来の主人公さんが言っていたからだ。
 
 ヒトガミに恭順するという選択をする前に、ナナホシに相談してみる事にした。
 素直に全情報(未来の主人公が書いた日記)を渡し、それを読んでもらうことでナナホシから良いアドバイスをしてもらう事にする。
 ある意味、全てを打ち明けられる存在は、妻以上にありがたい存在だった。
 
 そして、ナナホシが推測を話してくれる。
 主人公が異世界転生したのも、ナナホシ異世界転移したのも、未来の奴らの仕業って事だよ!
 @未来で『ヒトガミが倒されるという事態』が発生する。
 A主人公の子孫と、オルステッドだけではヒトガミは倒せない。
 Bナナホシが召喚されたのは、上記の二人じゃヒトガミを倒せないから、何らかの道具を作らせるため。
 Cヒトガミは簡単に未来のことを知れるから、何やっても無理ゲーっぽい。
 
 つまり、ヒトガミ倒す手段ないから、主人公が家族を守りたいなら、オルステッドを殺すしかないって事だよ!
 主人公はナナホシに頭を下げて、オルステッドを殺すために協力させようとした。
 ナナホシにとって、オルステッドは命の恩人さんだと知った上で、ヒトガミに恭順する道を選択する!
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 仮説。
 ヒトガミが死ぬのは、俺の子孫とオルステッドに殺されるからだ。
 そのためには、俺が子供を作らなければならない。
 シルフィと出会った時、俺は彼女と子供を作ることが確定した。
 ヒトガミがロキシーにこだわった所を見ると、あるいはロキシーとも。
 転移事件が起きたのが、エリスとエロいことをしかけた日だから、もしかすると、エリスとも。
   そして、どうやら俺の子孫とオルステッドだけでは、ヒトガミは殺せないらしい。そのために必要な何かを、ナナホシが生み出す。
 だから、後を追うように、ナナホシが召喚された。
 だから『未来から』だ。
 (´・ω・`)・・・・ラスボスに恭順して、ラスボス倒せる可能性を持つ存在を殺そうとする時点で、この主人公やばいわ。
 
 第百五十九話「手紙、届く」^- エリスは3年の修行を経て『狂剣王』エリス・グレイラットと呼ばれる凄い剣王になっていた。
 そんなエリスの元に主人公の手紙が届く。
 前の歴史みたいに殺し合う仲にならないようにするための手紙である。
 
 問題だったのはエリスが文字を読めないので、代わりの人に手紙を読んでもらったのだが・・・・主人公がハーレムやっている状態で、エリスも嫁にする!って内容だった。
 エリスの友人達は激怒する。女をなんだと思っているんだ!的な意味で。
 更に主人公がこれから龍神オルステッドを殺しに行く事も書かれていたから大変だ!
 相手は世界最強。エリスが早く合流しないと主人公と会えない可能性の方が高い。    
      --
 『前略 エリス様。
 ルーデウス・グレイラットです。
 我々が別れてから、早いものでもう五年になります。
 私の事を、覚えているでしょうか。
 私はあの時の事を、忘れる事はないでしょう。
 あなたとの初めての夜。私はあなたと添い遂げようと心に誓っておりました。
 しかし、朝目覚めた時、あなたはいなかった。
 その時の喪失感、虚脱感は私の心に深い闇をもたらしました。
 辛く、切なく、儚い三年間でした……。
 無論、今はその事を恨むつもりはありません。
 ですが、深く落ち込んだ私の気持ちも理解していただければ、幸いに思います。
   さて、こうして筆を取ったのは、ある人物にエリスの気持ちについて言われたからです。私はてっきり、あなた様は私を切り捨て、一人で旅立ってしまわれたものだと思っていました。
 ですが、その人物は、それは私の勘違いで、エリスの心は常に私に向いているというのです。
   私には現在、二人の妻がいます。どちらも暗く落ち込んだ私を救い上げてくれた方です。
 エリスとの事が私の勘違いだったとしても、私が深く落ち込んだのは事実であり、彼女らが私を救ってくれたのもまた事実です。
 (´・ω・`)正々堂々とこれを書いて送れる時点で、度胸あるわ。
 
 第百六十話「準備」ー世界最強相手だと勝利するのが難しいので、三つの手段を考えた。
 1.魔道鎧の製作
 2.仲間探し
 3.戦闘方法の模索。
 
 どれも駄目っぽい。相手が世界最強な時点で加勢してくれる強い奴らが少なくなる。
 しかも、オルステッドを倒さなかったら、主人公の子孫はヒトガミに一人残らず皆殺しにされる。
 確実に勝利しなきゃ駄目なんだよ!
 
 だから、ラスボスのヒトガミの助言を受けて、オルステッドを殺すための効率の良い方法を次々と教えてくれた。
 主人公の家族の命を狙っているヒトガミが、今は味方。
 とっても複雑な気分。
 未来の主人公がヒトガミを倒すために作り上げた魔導鎧が、ヒトガミの助言で完成しちゃう時点で。
 
 裏稼業の人間の伝手も借り、解毒できない毒を貰い、世界最強と戦うための準備が、特に勝算ない気がするけど整って不安だった!
 ーー
 「クリフなら、岩自体の硬度を上げる魔法陣を組めるはずさ。
 君は物理的に硬い必要のある外殻部分と、関節部だけを担当するといい。
 それから、胴体部分の魔法陣は、ヴィンド方式じゃなくて、アレスタル方式を応用するといい。
 困っている部分は解決できるはずさ。
 あと、大きさはちょっと大きめにして欲しいと、ザノバに言うといいよ。
 その分燃費は悪くなるけど、魔法陣の下に別の魔法陣を敷ける。
 その別の魔法陣に、他の魔法陣を修復する魔法陣を組み込めば、
 大部分が破壊されても稼働するはずだよ」
   あ、あれ?お前、こういう分野って詳しいのか?
  「僕は人神(ヒトガミ)さ、闘神鎧を知っているからね。助言ぐらいできるさ」(´・ω・`)ラスボスと協力して、共闘すべき勇者を倒すようなもんか。
 第百六十一話「準備完了」-魔道鎧が完成した。 圧倒的な時速200km、すごい防御力。
 これなら龍神オルステッドにもダメージを与えて、主人公が生存できる確率がある。
 
 死んだ場合の事を考えて、妻達にヒトガミを信用するな、でも敵対すんなと忠告し、主人公は1人で出陣した。
 結局、1人で戦った方がいいという結論を出している。
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 魔導鎧は素晴らしい性能だった。
 走れば時速200キロは出るんじゃないかと思えるほどのスピード。
 ジャンプすれば数百メートルまで飛び上がり、地面を殴ればクレーターが出来上がる。
 シルフィの魔術は当たらず、あたっても弾き返す。
 ザノバの鉄拳を受けても、びくともしなかった。
 それどころか、ザノバの拳の骨が砕け散り、ザノバが悲鳴を上げた。
 成功だ。
 神子であるザノバにダメージを与えられるなら、きっとオルステッドにもダメージを与えられるはずだ。
 (´・ω・`)ザノバの骨折れちゃったよ。
 
 第百六十二話「泥沼対龍神ー龍神オルステッドを廃村におびき寄せて、奇襲攻撃をした。
 具体的には雷でドカーン!
 でも、普通に龍神オルステッドは生きていた。
 毒薬や麻薬もたくさん用意して確実に殺すために準備しまくったのに生きている。
 
 主人公は未来を見ながら龍神オルステッドの行動に対応しながら攻撃し、とうとう近接戦闘に持ち込まれて涙目。
 だから命乞いをする事にした。
 生き残るために真実を全て話してヒトガミを殺す事を諦めてもらおうとした・・・・が特に意味はない。
 エリスが場に来なかったら、主人公が殺されていただけだった。
 ーー
 「ヒトガミは、世界を滅ぼすのを阻止しようとして、あんたと戦ってるって」
 「……」
 「だから、あんたを殺せば、俺の子供は、家族は、見逃してくれるって……」
   俺はうつぶせになり、オルステッドの足にすがりついた。そして、足に頭をこすりつけ、叫ぶように言った。
 もう、これしか、できる事が無かった。
  「お願いします。世界を滅ぼさないでください。俺は殺してもいいです。俺の子供を、未来を、奪わないでください。
 お願いします。初めてなんです。あんなに幸せに思えたの、初めてなんです。
 お願いします。ヒトガミを、諦めてください。お願いします」
   涙が出てきた。俺は無力で、無様だ。
 かっこ悪い。
 なにやってんだ。
 畜生。
 (´・ω・`)守るものがあるからこそ、幾らでも情けなくなれる。良い主人公だわ。
 
 第百六十三話「狂剣王対龍神」ーエリス・グレイラットは、主人公の屋敷へと訪れていた。
 そこでルーシーという、ルーデウスの子供の存在を知り、複雑な気持ちになり・・・・自分も妊娠すりゃいいやって考えたから、嫌な気分になってない。
 ハーレムに加わるためにも、主人公を助けようと龍神オルステッドに参戦した。
 剣王ギレーヌつきで。
 
 エリスでは龍神オルステッドを倒す事は不可能なので、目標は時間稼ぎになる。
 先に手を出すと、水神流で間違いなく返り討ちにあうので、ひたすら龍神オルステッドの出方を待つ。
 あと、龍神オルステッドが別の時間軸の人っぽい発言ばっかりやってる。
 そこではエリスは今のような分別はなく、ルークと結婚していたっぽい。
 
 エリスは剣神の的確すぎるアドバイス通りに、龍神オルステッドに対して有効な手を取り続け、圧倒的な実力差で対抗できていた。
 でも、龍神オルステッドが強過ぎて涙目。
 ハーレムパーティ犠牲にしないと逃亡できないくらいの実力差がある上に、龍神オルステッドの傘下に入らないなら、ヒトガミと同じ事するぞ!と脅迫を受けた。
 
 だから、主人公は龍神オルステッドの傘下に入った。
 龍神オルステッドなら、主人公の家族を守り、ヒトガミを倒すルートがある。
 た だ し 、ヒトガミの言葉が真実なら、それは世界滅亡ENDつきの地雷ルートだった。
 ーー
 「本当に、ヒトガミの手から、家族を守る方法が、あるんですか……?」
 「ある! 
      奴は強大な未来視を持つが、全てが見えるわけでも、全知全能なわけでもない」
 「その方法は、絶対に、絶対に、大丈夫なんですか?」
 「……絶対ではない。俺も、奴の力を全て把握しているわけではない」
   オルステッドは断言しなかった。大丈夫だとも、安心しろとも言わなかった。
   ルーデウスは救いを求めるような目で、オルステッドを見た。目の端にたまった涙は、一体、なにを思ってのものだったろうか。
 ただ、ルーデウスは決断した。
 「……俺は、龍神(あなた)の下に付きます。助けてください」
 (´・ω・`)この話を作れる作者さんすごいわ。
 
 第百六十四話「エリス・グレイラット 前編」ーー龍神オルステッドの傘下に入ったから平穏な日々が帰ってきた。
 魔力を回復する腕輪まで貰い、 龍神の加護を得れば、ヒトガミの干渉を防げると言われたので安心して暮らせる。
 
 エリスが自宅に住むようになり、とっても格好いい女性に育っていたから主人公は喜んだ。
 貧乳だらけのハーレムの中に、ボン、キュ、ボンな胸と腰と尻を持つエリスがいてラッキー。
 ただし、エリスに黙ってハーレムやってしまったから危険を感じている。
 
 エリスは元々、自己主張が強い女。
 主人公は修羅場になるんじゃないかと危険を感じていたが、エリスがただ奥手なだけだった。
 主人公の妻になるために、主人公に決闘を挑む不思議な展開になり、エリスが勝利したらエリスがハーレムに加わる!   ー
 エリスが剣を振る。
 そのたびに、彼女の張りのいい胸が、フルンと揺れるのだ。
 ゆっさゆっさという感じではなく、フルンと微振動。
 これは恐らく、剣の振り方に無駄が無いから、上半身がほとんど動かないからこその微振動なのだ。
 ていうか、ノースリーブのシャツというか、スポーツブラみたいなのを着けているけれど、もしかして胸部装甲(ブラジャー)は付けていないのだろうか。
 素振りのたびに、コンコンと視線が打ち付けられてしまう。
 トンカチのような素振りだ…・…!
 (´・ω・`)主人公が勝利したら、エリスが出て行くなら・・・負けるしかないじゃないかー!
 第百六十五話「エリス・グレイラット 後編」-エリスとの決闘。
 負けた方がいいが、わざと負けたら・・・エリスに認めてもらえない気がするので・・・戦い前にエリスが好きだぁっー!と告白したから、決闘がなくなってエリスのハーレム入りが決定した。
 嫁の2人と一緒にお風呂に入りハーレム!ハーレム!
 エリスを妊娠させるしかないねぇー!
 エリスの希望は男の子!
 子作り!
 そして、 エ リ ス の底 な し の 体 力 の  前 に 主 人 公 は 敗 北 し た !
 
 あとの問題はギレーヌが、サウロスを陥れた奴らを全員斬り殺しにアスラ王国に行っちゃう事だった。
 未来知識が確かなら水帝や北帝が雇われていてやばい。
 だから、アリエル・アネモイ・アスラ王女も救うついでに、ギレーヌにアスラ王女と会うようにアドバイスする。
 未来じゃ、主人公の嫁のシルフィを巻き込んでクーデターに失敗して死体になっていた人間さんだ。
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 なによ。戦わないの?」
 「エリス。俺は……お前が負けたら出て行くってんなら、俺の負けでいいよ」
   エリスが口をへの字に曲げた。  「……」「それに……さっきは言いそびれたけど、その。
 俺も、お前の事がさ……その、好きなんだ」
   エリスの髪が逆立ったかと思った。怒ったのだろうか。真面目に戦った方がよかったのだろうか。
 そう思った時、エリスが剣を振り下ろした。
 (´・ω・`)決闘せずともハーレムはーレム
 
 
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ヒトガミの言葉が真実ならね、オルステッドの言い分は次の章かな?
返信削除(´・ω・`)世界滅亡ルート☆
削除この主人公って悪い意味で自主性がないから、話進むとまたヒトガミについたり別勢力についたりのコウモリ野郎になりそうな気が。